薬剤への耐性は「大きな脅威である」と科学者らが警告

 科学者達は、細菌が容易に薬剤に対する耐性を身につけ、健康に対し大きな害になりつつある、と警告している。

 3月21にPLoS ONE発表された研究結果によると、1995年の症例から薬剤へ耐性を持つ菌の遺伝子が、他の細菌の耐性に関与する遺伝子と同じだった。そして、薬剤へ耐性をもつ菌から他の多くの細菌へ、耐性に関与する遺伝子が『ジャンプ』する事が分かった。

 研究者はこれがどうやって容易にペスト菌に(疫病を引き起こす細菌である)抗生物質への耐性を与えるのか説明してくれた。抗生物質はご存じの通り伝染病の防止と治療に必要である。
 
 1995年、新しい複数の薬剤への耐性を持ったペスト菌が、マダガスカルの16才の少年から発見された。
 それらのペスト菌ストレプトマイシンとテトラサイクリンを含む8個の抗生物質への耐性を持っていた。
 
 研究者はこの耐性に関与する遺伝子が、アメリカの市場で売られている七面鳥や牛肉、豚肉、鶏肉、七面鳥の中に存在する細菌――サルモネラ菌やE.coliやクレブシエラなどの――のような一般的な食物から発生していることと発見した。

 これらの細菌が耐性に関与する遺伝子を、ペスト菌のような他の細菌に伝えるため、薬物に耐性を持つペスト菌の発生確率を上昇させる。

 Jacques RavelはUS版Genomic Researchは言う「我々の農業と医学と抗生物質の誤用が耐性を持つ遺伝子を運び、巨大な貯水槽を作り上げている。これらの遺伝子は細菌から細菌へ移動するのだ。」
 
 伝染病の発生に対しての重要な要素はテトラサイクリンやストレプトマイシンのような抗生物質による迅速な治療だ。(ストレプトマイシンは死亡率を60%から15%まで引き下げるのだ)
 
 「抗生物質がなければ病原菌を封じ込めるのは難しくなるだろう。それは決して望ましいシナリオではない」と、revelはscidev.netに話した。
 
 伝染病は人類にとって知られている中でもっとも古い病気の一つであり、世界中で二億人以上の死者を出している。
 
 過去5年間だけで、伝染病はアルジェリア、インドマラウィ、ザンビアで報告されている。最期に報告されているのは2006年のコンゴ民主共和国のものである。

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(抄訳)
耐性遺伝子って、細菌から細菌に受け継がれていく物らしいよ。
別に細菌の種類は同じ物じゃなくてもいいみたい。
抗生物質に耐性を持つ菌が一杯できたら怖いよね。

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なげー、医学用語しらねー。途中本論に関係ないところをはしょったりもしています。原文を読むのがいいよ。訳文はあやしいから。興味を持ったら原文で確認を。