閻魔大王様が天国と地獄を分けるとはなんだ?

 小さい頃から、閻魔大王が天国と地獄を分けると思っていた。
 でもよく考えてみると、天国も地獄もキリスト教の考えで決して仏教にはない。仏教ならば、良い行いをすると輪廻から解脱させてもらえるから。つまり、復活をしないですむ。あえて言うならこの世が地獄の扱いになるのだろうが。
 でもどことなく仏教的、アジア的イメージがそこにはあり、キリスト教のものではないと思う。そんな神様は聞いたことがないしね。

 それで、調べてみたところこんな事が分かった。
 インドのヴェーダ神話では光明神の一人であったが、人類の最初の死者として天上の楽土に住んで祖霊を支配し、のちに下界を支配する死の神、地獄の王となったという。
 インドの神話らしい。仏教の生まれたインドと同じところが出身らしい。閻魔様も仏陀も同じ土地の生まれということか。
 地蔵信仰などと共に中国に伝わって道教と習合し……
日本の十王(十王の中に閻魔大王は含まれる)信仰は、平安時代末頃に仏教とともに日本へ入り……
、日本では閻魔十王と三仏を十三仏にあてて、初七日忌から三十三回忌までの供養本尊とした。閻魔は、五七日忌の供養本尊で、地蔵菩醍として祀られる。

 どういう事だろうか。閻魔大王は、まず中国に伝わる過程で道教と合体し、そして日本に伝わる過程で仏教と合体した。ということだろう。
 閻魔様も色々と便利に使われているものだなぁ。

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